あるせんぱい・こうはい の いちにち 1

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13,14 82-83 169 254

□ 13 □
【あるとししたせめのいちにち】

せんぱいがなんだかおちこんでる

わざとあかるくはなしかけるおれ

わらってきいてくれるせんぱい
でも おれのはなしのとちゅうでためいき

それでもがんばるおれ

りょうほうのはなのあなにえんぴつをさしたあたりで せんぱいがわらっていった

おまえはなやみなさそうでいいなぁ

ふざけんな なやみくらいありますよとおこるおれ
わらうせんぱい

「あんたがくらいかおしてんのがなやみ」
とはいえないへたれなとししたせめのいちにち

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□ 14 □
【あるとしうえうけのいちにち】

へこむ うつだ

とししたせめ>>13が はなしかけてくる
ばか おれ おちこんでるんだよ さっしろよ

とししたせめ くじけない
はなの あなに えんぴつまで いれだした
やばい まじわらい
わらいすぎて なになやんでたか わすれた

おまえ なやみなさそうで いいなあとかいいながら ほんとうは いつ ありがとうっていおうか まよってる としうえうけの いちにち

□ 82-83 □
【ある すもうとりの いちにち】

きょうもはやおき あさげいこだ
どすこいどすこい

あさげいこおわり
しんでしだから ちゃんこつくりも だいじなしごと
こめとぐぜ どすこいどすこい

あんでし きょうのちゃんこ どうっすか?
「おまえが つくるのが いちばん うめぇな」
やったぜ どすこいどすこい

めしくったら あんでしの まわしを せんたく
こうそぱわーだ どすこいどすこい

うしろから かみなでられて びっくり
ひるねしてるはずの あんでしだった
ど、どうしたんですか どすこい

「そろそろ まげ ゆえるんじゃねぇの」
うっす はやくあんでしみたいに なりたいっす どすこい

そういったら なぜか あんでし ちょっとさみしそうなかお
「おまえが いちにんまえに なると さみしいな」
え?なんか言ったすか?どすこい

あんでしは なんでもねぇよと いってしまった
うしろすがたみてたら なんか むねがくるしい
ちゃんこ くいすぎたか?

こんなときは とにかくけいこだ
ひとりで しこふんでる あるしんでしのひるさがり どすこい

□ 169 □
【あるどんくさいせめのいちにち】

じゅうねんいじょうおんしんふつうだったせんぱいと ぐうぜんしごとでさいかい もうびっくり

そのばんふたりでのみにいく せんぱいがさそってくれた うれしい
なつかしくて いろんなはなしをする
むかしのこと いまのせいかつ

とつぜんれんらくとれなくなって しんぱいしてたんですよ といってみる
せんぱい いやすまん いろいろあってな とごうかいにわらった
ぼくのすきなえがおだ かわってないなあ

でもまずい うかれて おさけのみすぎた やばい せかいがまわってる
ていうかむしろ はげしくねむ

ぐう

ふと めがさめる あれここどこだろう
おみせじゃない べっどのうえ

となりのべっどで せんぱいがたかいびき
ここまではこんできてくれたらしい せんぱいあいかわらず おとこまえ

こんどこそ このひとをみうしなわないようにしよう
そうちかう あるどんくさいせめのしんや

□ 254 □
【ある へびーすもーかーの いちにち】

おれはへびーすもーかー じゅうごのころからすいはじめ
いぜんはいちにち ふたはこくらいだったのが
さいきん ひにひにぞうかちゅう

げんいんはあいつだ
さいきんまでいっしょにこうじょうではたらいてた あいつ
こうこうをちゅうたいして いえでしてきたらしい

しばらくしてから けいさつにほごされてった
あいつは こうじょうやめるとき なきながら
こんなにやさしくしてもらったのは はじめてだ とおれにいった

「おれ ぜったいにせんぱいのことわすれませんから
せんぱい からだだいじにしてくださいね
たばこ へらしてくださいね」

ばかいうな おまえがどっかにいってから よけいふえたじゃねぇか
もしこんどあったら ほほのひとつやふたつ はりたおしてやる

つくえのうえに あいつからはじめてとどいたてがみ
ながめながら まるぼろのけむりが すこしにがくなった
↓ ふうとうをひらかずに かれこれいちじかんばかりながめてる
あるへびーすもーかーの いちにち

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