あるそのほかのひと の いちにち 1

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□ 9 □
【かたおもいちゅうの あるほもの いちにち】

きょうは のみかい だ
すきなやつの となりにすわる

すきな おんなの たいぷの はなしに なる

やっぱ おっぱい おおきいのが いいなと やつが いう

かえって めじゃーを さがす

はかってみたら 100せんち あった
いがいと ぼいんだ

でもぜんぶきんにくだとおもうちょっとかなしいあるほものいちにち

□ 33 □
【あるでんぱせめのいちにち】

うけさんがとおくでわらっているのをみてはははとわたしもわらう

うけさんがわたしのまえにきて「こんにちは」をいうこんにちはをわたしもいう

うけさんがわたしのまえでねずみになってしまうことをそうぞうする

うけさんがねずみになってわたしはねこになっていた

うけさんねずみがわたしからひっしににげる

わたしはすごくむねがきりきりでしくしくいたいのでそうぞうをやめる

うけさんがわたしをみて「どうしてかなしいかおをしているのですか」としんぱいそうにきく

あなたがねずみになってわたしからにげるからですという
くちにだすとよけいせつないのでまゆがさがる

うけさんが「だいじょうぶ、ぼくはねずみにはならないよ」という

うけさんのことばにあんしん
でもめをはなすといつねずみになるかわからないよな
うけさんねずみようそがあるからなとおもう

うけさんがめのまえでにっこりわらったのでわたしもはははとわらう

うけさんがずっとわらっていればいい
ねずみになんてぜったいするもんかとおもうあるでんぱせめのいちにち

□ 180-181 □
【いらいらしがちな せめのあるひ】

ちょっとした ようじで ねっとかふぇへくるおれ

いんたーねっとで さがしもの みつからない
いらいらする

びんぼうゆすり ちかくのおっさん めいわくそう

とつぜん よこをおとこがとおる
なんだこいつ きもちわるい
「ゆうきちゃん」 とかつぶやいてる
ねとあ とかいうやつだろうか きもい

おとこをよくみると びんぞこめがね がりがりで
まえがみは ながめ。
てんけいてきな おたくるっくだ

いらいらして わざとあしをひっかけるおれ

「いたっ!」
おとここける

あっ

おとこの めがね はずれる

すげぇ びけい

「ごっ、ごめん」
びけいにびっくり おもわずあやまるおれ
「へいきです」
とおとこ

めがね ひろってやると おとこ かおあからめる

そのときちっちゃいこども おとこのほうへ かけよってきた

「あっ、ゆうきちゃん!」
ゆうきって もしかしてこどものなまえか?

おこさんですか ときくと「おいっこなんです」と おとこ こたえる
こども だきしめておれみあげて ちょっとほほあからめて

あれ なんだかおかしい
いらいら とれてる

「じゃあ、ぼくはこれで」

おとこがさっていく うしろすがたをみつめながら
こえをかけようかどうか まよっている
おとこのこいびとにふられたばかりで いらいらしがちな せめのゆうぐれ

□ 243 □
【ある むきちょうえきの しゅうじんの いちにち】

ぬすみに ほうかに ひとごろし
すきかってやってきたおれに くだされたはんけつは むきちょうえき

まいにち あせみずながしてはたらいて すこしでもむくわれるなら ほんもうだけど
いっしょうここをでられないかとおもうと したかんでしんでしまいたい と おもうときもある

なじみになったかんしゅに ねむれないよる そんなことをぼやく

かんしゅは おだやかなかおで いった
「いいじゃないか しけいにならなかっただけ」

ばかいえ と おれはどなった
いっそのことしにたかった って おれはいってるんだよ

かんしゅは いとしいものでもみるようなめつきで おれのことをみた

「ぼくは きみとはなしていると けっこうたのしいよ
きみがしけいにならなかったから ここでこうやって ぼくときみはであえた
ぼくは きみにあえてよかった」

かんどうで いきができなかった
いままでめちゃくちゃにいきてきて そんなこといわれたの はじめてだ

ばかいえ と もういちどどなって ふとんにはいり
うれしなみだをみられないように かんしゅにせをむけて ふてねのふりをする ある しゅうじんの まよなか

□ 293 □
【あきらめのわるいせめのいちにち】

けいたいのちゃくめろ あのひとせんようのきょくがながれてる
きょうもまた すきなひとにつめたくされたのだろうか
しかたないので けいたいをとる もしもし きょうはだれにふられたんですか
けいたいのむこうで なきごえがどなりごえになる
よかった どなるげんきはあるみたい

こっちをむいていないひとをさがして よるをさまよう
どこかがまがって ねじれてしまったあのひとは
あいてが じぶんのほうをむいたら そっぽをむいて
つめたく そっぽをむかれると うれしそうにすりよっていく
そんなことしなくても みんなあのひとをすきなのに
わざわざ つめたいひとを おいかけて そのたび きずついて なく

しかたがないので おれは うけいれながらつめたくする
やさしいことばは かけてあげない だきしめたりしない
ないていても なぐさめない だけど でんわがきたら どんなときでも かならずでる
よびだされたら かならずいく いつでも どこへでも

どうしてかって?だってあなたがすきなんだ それだけなんだけど
それをいったら あなたがこわれてしまいそうだから
やっぱり まがってねじれた おれのむねにかぎをかけて
きょうも あさがたのでんわにでる

もしもし またないてるんですか こりないですねあなたも
にくまれぐちをたたきながらも でんわぐちのこえにみみをすます
おもいが つうじるひがくるなんて おもえないけど このむねのいたみを
すてられないから あなたのこえをききとりつづける
あきらめのわるいせめの ごぜんよじ まだくらい よあけまえ

□ 304 □
【ある1000げっとをもくろむにちゃねらのいちにち】

はじめていくいたで せんまぢかのすれをみつけた
どうしよう1000げっとしたい
でもおれいまだかつて1000げっとできたことない

990あたりでこわだかに1000!っていってこのそうろうやろうといわれたこともある
あせったあまり10000!ってうっちゃってありえないからそれといわれたこともある
さいごをかざるにふさわしいAAをさがしててたいみんぐをのがしたこともある

でもこのまたーりなふんいきならおれでも1000げっとできるかも

よおし、いくぞ
1000げっとずさー

うわあああああ999だったうわあああ
きゅうにすれじんこうがふえるなんてはんそくだー

しんすれでおれのことをあざわらうこぴぺがはられた くそー
とおもったらそのうちのひとりがおれのことをもえるといってくれた

このむねのときめきはなんだろう

こんどこそぶじ1000げっとしてなもないあのひとにささげようとちかう
あるにちゃねらのへいぼんないちにち

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【ある○○のいちにち】in 801 since 2004/5/15