□ 30-31 □
【ある しょたせめ の いちにち】
ひとりっこ で あまやかされほうだい。ほしいもの は たいてい て に はいる。
おとな は つくりえがお に なんなくだまされる。ともだち は ちょっと むずかしい ことを いえば しっぽを ふって ついてくる。
すべて が おもいどおり。しげきのない ひび。
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そんな あるひ の じゅく の かえりみち。こうえん で へんなやつ を みた。なつ なのに こーとすがた。はあはあ いいながら おちんちん を さわってる。
ともだち は きみわるがって にげた。ぼくは そいつが よわそうに みえたから ちかくに よっていく。
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「あんた なにしてんの。」
ぼく が いうと ちかんうけ びくんと みじろぐ。わずかに あけてた こーとのすそ あわてて とじようとする。
「ちんちん おっきいな、おまえ。なんで うえ むいてるんだ。つか こんなとこで もらすなよ。おとな の くせに。」
けいべつ するように ぼく が いうと あせばんで あかいかお ますます あかく なって なきそうだ。ちんちん にぎる て が ふるえてる。
しらない やつ だし よわそうだから むちゃくちゃに いじめて やりたくなった。かくそうとする こーと のすそ ひっぱる。
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「やめろよっ!」
ちかんうけ なみだ を め に ためて ていこう したけど みえてしまった。
からだじゅう ろーぷ で しばられて ちんこ も ねもと しばられてる。はじめは さらしもの に してやろう と おもった けど ちんちん は おとこ の せいめいせん。
たいへんだ と おもって ぼくは らんどせる から はさみ をとりだした。
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「おまえ いじめられてんの?だせぇやつ だな。しょうがないから きょう だけ たすけてやるよ。」
えすえむ なんて しらないから ぼく は ちかんうけ の ちんちん の ろーぷ よかれと おもって きってやった。
ちかんうけ おおげさに さけび ながら ほんかくてきに おしっこ もらす。
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あえぎながら しゃせい する ちかんうけ を みながら はじめて せいのしょうどう に かられた ある しょたせめ の いちにち。
□ 205-206 □
【あるしょうねんのいちにち】
とうさんもかあさんもしらない
ものごごろついたときには すらむでそだってて
いきてくためならなんでもやったよ
かっぱらい すり それにごうとうまがいのことだって
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きょうもいつもどおり かねもちそうなおやじをねらってたいあたり
もってたかばんうばおうとしたら ぎゃくにつかまっちゃった
まずい けいさついきか?
おもっているいと そのおとこ むごんでおれをばしゃにのせた
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ついたさきはでっかいおやしき
これっておきぞくさまってやつか?
ばしゃからおれをおろすと おとこはちゅうぼうのおんなのひとになにかつげた
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なんだよ? びくびくしてると ばかみたいにひろいへやにつれてかれた
そこでだされたものをみてびっくり
あったかいすーぷ いもににんじん それににくまではいってる
すぷーんですくったら あったかくておいしかった
だってにくがはでかみきれる! すじばっかのやすにくじゃないんだぜ
それにふかふかのしろぱんまで ふだんのくろいかたいやつじゃないよ
ふわふわでいままでたべたことないやわらかさ
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たべおわったらそのおとこ こんどはしゃわーをあびせてくれた
あついおゆがからだにかかる
いつもこうえんのふんすいでみずあびするだけだから なんだかへんなかんじ
はしめてつかったせっけんがめにしみて おもわずぎゅっとめをつぶった
↓
あらいおわると まっしろのたおるでからだをふかれて
あたたかそうなべっどにつれていかれた
おとこは おやすみといってへやからでていく
ひとりとりのこされて とまどいながらもやっぱりうれしい
おいおい こんなととのったふとんでねたことないよ?
はねまくらにまっとれす おまけにしわひとつないしーつ!
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どうしてしんせつにされてるのかの りゆうもわからずに
とりあえず はじめてのふとんにくるまってすやすやとねむる
あしたからじぶんがどうされるのかをしらない あるしょうねんのいちにち
□ 290-291 □
【ある しょうねんきーぱーの いちにち】
きーぱーなんて かつやくできるのはじぶんのちーむがぴんちのときだし
ひとつのみすがすぐにまけにつながってしまう そんなぽじしょん
でかいからって さいしょはむりやりやらされてたんだけど
いやじゃなくなったのはあなたがいたからだ
ちいさいけれど ばつぐんのうまさとはやさをもつ おれたちのきゃぷてん
↓
「おまえがうしろにいてくれると あんしんするよ」
あたまひとつちがいそうなおれをみあげて あなたはわらってくれた
おせじかもしれない せんぱいとしてはげましてくれただけかもしれない
それでもおれはうれしかった
だからきょうもおれはごーるをまもる
こうげきがとくいな あなたのそばにいられないのは かなりざんねんだけど
↓
きょうのあいては かなりのきょうごう
やのようにとんでくるしゅーとを ひっしでふせいで きゃぷてんたちがてんをとってくれるのをまつ
ぜろぜろのまま こうはんもこうはん
↓
しじをとばしながらも おれはきゃぷてんのせなかをめでおいかける
ぼーるもったとおもったら でかいでぃふぇんだーものともせず すっとぬけだした
おもわずみとれたしゅんかん とんできたあいてせんしゅにはねとばされる
するどくなるふえ たかくあげられたきいろいかーど ころがったままのあなた
ああ やっぱりおれ とおくにいてよかったかも
ちかくにいたら おもわず あいてなぐりとばして たいじょうしちゃいそうだ
ようやくきゃぷてんおきあがった ほっとする
ぼーるをおくと とんとんとじめんをにかいけった ふりーきっくのまえのいつものくせ
まっすぐなうしろすがた みえないけどおれにはわかる あなたのちからづよいまなざし
↓
ちょくせつねらうにはすこしとおいきょり あなたはからだをひねってぼーるをけった
するどいこをえがいたぼーる じゃんぷしたふぉわーどのあたまにぴたりとあった
ねっとがぱさりとゆれて ふえがなった まちにまったとくてん
↓
もみくちゃにされるふぉわーど みんなをひきずりながらきゃぷてんのところにはしっていく
そのままきゃぷてんをぎゅっとだきしめる うわ ちょっとかおちかすぎないか
そのままみんなもいりみだれて もうぐちゃぐちゃ
ほんとうは おれだって あのわのなかにくわわりたいのに
あなたをだきしめてよろこびたいのに
↓
ゆっくりとちーむめいとたち こっちがわにもどってくる
ようやくみんなからかいほうされたきゃぷてん いきなりおれのほうをみる
どきどきしていると きゃぷてんは わらってがっつぽーずしてくれた
おれだけにむけられたしぐさ にやけそうなかおをひきしめて
がっつぽーずをかえしながらこころのなかでちかう
↓
あなたと なかまたちのとったいってん おれはぜったいまもりきってみせる
ある しょうねんきーぱーの みじかくてながい じゅうすうふんかんの はじまり
■ 169-172… ■
どくりつしています。
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ある うえきしょくにんのむすこ と おやしきのぼっちゃん の いちにち
□ 778 □
【ふたりのいちにち】
さむくなってきた
おれのとあのこのと ふゆふくをだす
せがのびたあのこ ことしはこれじゃもう つんつるてんかもな
↓
ことしいちばんのすずしいよかぜに あのこは
てあしをつめたくしてかえってきた
だきとめるまもなく ぎゅっとだきついてくる
はにかみやのくせに くらくなってかえってくると ぜったいにこうする
ちいさなてを そっとつつむと おれのてのなかで たいおんがうつっていく
↓
ほっとしたような なんでもないこんないっしゅんが
いつまでつづくのか らいねんのふゆふくもしらない
ちいさなひえたからだに しんからあっためられている おおきなあついからだ
ふたりのおんどだけが すべてな ふたりのいちにち
【ある○○のいちにち】in 801 since 2004/5/15