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【ばれんたいんでーをすごす あるせいねんのいちにち】
せけんでは、きょうは だいじなひとに
おもいをつげるひ らしいが、ぼくにはかかわりがない。
きょうは ともだちと のみかいをするやくそくをしている。
よるがくるのがまちどおしい。
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いえにかえったところで、ともだちからのめーるがはいる。
ごめん。しごとがながびく。いえでまっていてくれとのこと。
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あーあ。でもしかたないか。
ともだちのしごとさきは ひゃっかてんだ。
しょくひんうりばから おうえんようせいでも
あったのかな。
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やくそくのじかんからいちじかんご、
いきをきらせて ともだちが かえってきた。
すまん、とあたまをさげてから ともだちは、
おみやげがあるんだと かばんをあけた。
そのなかには、やまもりのちょこれーと。
やはり、ともだちは ちょこうりばにかりださており、
あとで うれのこりをもらった、とのこと。
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これをつまみにさけでものもうですって?
からだにむちゃくちゃ わるそうですね。
ぐらすとさけをだし、さかなをならべ、
だんしょうのうちにじかんはすぎていく。
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ともだちが ちょこのなかにしのばせた
じぶんあての ちょこれーとのそんざいにきづかない、
すこしにぶいかもしれない あるせいねんのよる。
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【あるせいねんの じゅなんのいちにち】
ぼくとあいつはしんゆうどうし。
くろいめが ちてきでいんしょうてきなかれには、ある あくへきがある。
はずかしがりなくせに、なんでさけがはいるとだれにでも きすするんだよ。
あいつとはまちがってもさけをのまないように、だからぼくはきをつけていた。
なのに…
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たすけてくれ、ってさけんだのにむししやがって。
がんばってぼくは ゆうじょうだっておもいこんで、このおもいを ふういんしようとしたんだよ?
すきだってきづいてしまったら、いつものように、もういっしょになんかいられないから。
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きすなんてきらいだと こころでなみだをながす、あるせいねんのよふけ。
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【あるせいねんの けついのいちにち】
おれとあいつは しんゆうどうし。だけれども、こんかいはようしゃしなかった。
れいのけいかくを、とうとうじっこうした。
はじめからそのつもりだった。ぜったいにやぶらないとやくそくさせて、
あいつをにげられないようにした。そして…
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いいかげんあいつがじぶんのきもちにきづいてくれないと、
しぬまでこのままなんて、ぜったいにたえきれないからね。
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てうらないをこのまえしてもらったら、いまのままだと おもいびとと りべつするよといわれた。
いやだ。とこころがさけんだ。せっかくりょうおもいなのにと こころがもえあがった。
るると つづいてきたこのおもいを、ぜったいにきらせはしないとこころにきめた。
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よがふけたら じぶんのおもいをつげにいこうとおもっている、あるよったせいねんのいちにちのおわり。
【ある○○のいちにち】in 801 since 2004/5/15