□ 1.5 / 553-555 □
【でぱーとの2ねんめあるばいとのいちにち】
おれのしょくばにはおかまがいる。
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げんみつにはおかまじゃないらしい。
が、よくわからない。
おんなみたいなしゃべりかたをするだけらしい。
でも、いまどきのおんなで、あんなはなしかたするやつはいないけどな。
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いままでやつはちがうふろあのちーふをしていたんだけど、こんどのはいちがえでおれのじょうしになった。
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「2ねんめあるばいとちゃん〜、けんぴんにいってきてちょうだいな」
「2ねんめあるばいとちゃん〜、こっちのだんぼーる、こんぽうおねがいね」
「2ねんめあるばいとちゃん〜、おきゃくさまのおにもつ、ちゅうしゃじょうまではこんでくださいな」
ごびにほしかはーとがつきそうなくちょうで、いってることはけっこうはーどなないようだ。
もしかしなくても、こきつかわれている?
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ここはでぱーと。
おんなのその。
ちからしごとはいきおいおとこにまわってくる。
とくに、かぐうりばじゃなあ・・・しょうがないか。
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「2ねんめあるばいとちゃん〜」
とおれにはなしかけたすぐあとに、おきゃくさまがてんいんをよぶこえ。
「いらっしゃいませ」
じょうしはすぐにていちょうなくちょうで、きびきびとせっきゃく。
こえも1おくたーぶくらいはひくくなって、しぶめのはいゆうみたいないいこえだ。
おきゃくさまのまえでおかまくちょうはしないらしい。
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だけど、おれはいつおきゃくさまにききとがめられるかと、きがきじゃない。
いつかのみかいのせきでそういうと、
「まあ、やさしいこなのねぇ・・・。しんぱいしてくれてありがと」
おまえのしんぱいじゃねえっつーの。
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おれのあいしゃしんをかってにかんちがいしたじょうしは、それからやけにしんせつだ。
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とおもったら、ざんぎょうめいれい。
へんぴんのためのこんぽうさぎょうだ。
じょうしはすーつをぬいで、うでまくり。
けっこうというか、かなりきたえたいいがたいだ。
おれはぎゃっぷにおどろいた。
これってへんけんってやつ?
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めーかーさんもやってきた。
えあこんのきいたうすぐらいふろあで、みんなであせかきながらがんばった。
しゅうりょう。
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さけをおごってもらう。
やっぱりしんせつけいぞくちゅうらしい。
ただざけなので、のみまくる。
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しょんべん。
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ふとふりかえると、じょうしがどあをあけてはいってきた。
「2ねんめあるばいとちゃん」
おれ、みのきけんをかんじる。
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「なによぅ〜、なにかたまってるの?」
じょうしはうふふとわらった。
こいつもたってしょんべんするんだな。
「もうかえるわよう。めーかーさんもさきかえっちゃったわよ。
2ねんめあるばいとちゃんは、おうちどこ〜?
しゅうでんあるの?」
あるよあるある。
ひっしでうなずくおれ。
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「そんなにけいかいしなくてもいいのよぅ。
せきでまってて。たくしーだい、だしてあげるから」
じょうしはてをあらいながら、かがみごしにこっちをみた。
ことわるおれ。
だってあとがこわそうだ。
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「ほんとはしゅうでんないんでしょ。なんならうちにとまってく?」
とつぜんしぶいこえ。
しかもしきんきょり。
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かたにおかれたてにもきづかないほど、ろうばいしている2ねんめあるばいと。
むねがどきんといったような、いわないような。
こうちょうしたほおもじかくしていない、のみやのといれでのごぜん1じ。
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【でぱーとの2ねんめあるばいとのいちにち】
さいきんしったこと。
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じょうしのとしは31さい。
おかまくちょうは、だいがくじだいから。
おとこけいけんはないらしい。
はんとしまえまで、だれかとくらしていた。
いまはふりー?
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さいきんのおれ。
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じょうしのしふとがきになる。
しゃしょくでじょうしといっしょになると、なんとなくうれしい。
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やばいよおれ。
まじやばい。
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きょうのおれ。
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たんじょうびで
「まあ!じゃあ、きょうはおいわいしてあげなくっちゃね」
なんていわれてまいあがる。
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じょうし、そのはつげんをすっかりわすれる。
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ほんきでしょっくをうけてるおれ。
やばいどころじゃねーよ…
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じぶんのいくすえにふあんをいだく、2ねんめあるばいとの22さいのたんじょうびのよる。
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【でぱーとの2ねんめあるばいとのいちにち】
じんせいについてしみじみかんがえるさっこん
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なんかもう、じょうしのこうどうにいっきいちゆうしてて
みとめたくないけど、みとめざるをえないよなこのきもち
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すき
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われながらたまんねえな、おとこにすきとかさ、おれってそういうしゅみ?
ここでひとしきりなやむ ちぃはきそうだ
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すっげーしごとにししょうありありだし
おんなのしゃいんさんにはうわさされてるし
いたたまれない
もうばいとやめようか
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けど、ばいとやめたらもうじょうしにあえないし
ふたりであさまでのむとかさ、できなくなるじゃん
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だいたいこのへんまで、るーぷしまくりでやく3かげつ
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かんがえすぎでつかれた
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もうじきしゅうかつがはじまるのをこうじつに、あたってくだけてもいいかも
きもちわるがられたら、ばいとやめちゃえばいいんだよな、そうしよう
がんばれおれ
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しごとがえり、はなしがあるといったらじょうしのいえにしょうたいされた
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すきだ!
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くつもぬがずにげんかんでいった
きもちわるがられて、それからくつはいてたいさん…ってかっこわるいじゃん
てゆーかじかんがたったら、ゆうきなくなりそうだし
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ちょっとびっくりしたかおで、じょうしふりむく
すぐにっこりわらって
「あら、ありがと、2ねんめあるばいとちゃん、わたしもすきよ」
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どこまでほんきなんだ
つーかじょうだんとしてながされたのか?
おれほんきでいったんだけど
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あ、やべ
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「どうしてなくのよ?…おれもすきだっていってるのに」
おとこらしいこえでみみもとでささやかれた
くらくらするようなきもち
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まじ、たってらんねぇ
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そしたらだきしめられてちゅっときすされた
まて!
おれがだきしめるやくだぞ!
うお!
かみをなでるのも、おれのやくめだっつーの!
きすでくちふさがれた
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なんかちょっとちがうような…?
おれ、されるほうなわけ…?
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でもいままでいきてたうちで、いちばんしあわせな2ねんめあるばいとのよる
きょうからばいとさきでどんなかおしよう…となやむのはあすのあさ
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